誰にも頼まれていないが2016年映画ベスト3発表!!と思ったけども。

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12 /30 2016
 年末なので、2016年に見た映画ベストなどご紹介をしようかと思ったんですが、そんなもん今年は「この世界の片隅に」「シンゴジラ」「何者」「アイアムアヒーロー」「デッドプール」「オデッセイ」あたりをずらっと並べるしかないじゃないですか。
 ほんとに当たり年でしたね。特に日本映画が。

 というわけで、せめて上記とは違う作品を紹介しようと思い、誰にも頼まれていないのに僕の「今年DVDで見たベスト作品3」をあなたにだけお知らせすることにします。

 劇場で見たのも入ってますが、ちゃんとDVDで見返したのでOKです!!

 では、まず1位から!

1位「マジカルガール」
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 男を狂わせる魔性の女=ファムファタール同士が出会ったら、どうなるか?
 答えは「お互い死ぬまで削り合うしかない」!!
 アニメ『まどか☆マギカ』から影響を受けたという監督が(⇒インタビュー記事)、直接描写は一切ないのに超不吉&ダークネスなムードで描ききる、魔法少女同士の血で血を洗う戦い!!
 すごすぎて、3日くらい何も手につかなかったです。
 リアリティーラインがしっかり守られているのに「貞子vs伽椰子」よりこっちのがものすごい魔界でした。最高。


 続いての作品は・・・

2位「イットフォローズ」
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 「It follows =ついてくる」というタイトルだと思うんですけど、まさに、ゆーっくり歩いてついてくるのは「死そのもの」としか言いようがない。
 「当然~になる」っていう熟語も確かIt folows ~だったと思うのでそっちのニュアンスもあるのかも知れませんが、まさにそれに感染っちゃったらもう「当然そうなる」しかないのです。
 すごくいいアイデアだと思ったのは、その追いかけられる人間にしか見えない『ついてくるもの』が一定の形ではなく、時と場合と見る人によって何に見えるかどんどん変わっていくところ。
 何に見えているかによって、各キャラクターの背景が一瞬想像できたりしてそこも面白かったです。
 すごく怖いけど陰湿な怖さじゃないし、不条理なのに「や、実際生きているって煎じ詰めればこういうことだよな~・・・」という納得の不条理さ(?)も感じることの出来る、哲学的な側面もある作品。
 ともかく2016年に観たホラー映画の中でダントツでした。


 で、上位2位が不気味なのが続いたので、最後はほっこり系です。

3位「神様メール」
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 ほんとのタイトルは「新・新約聖書」というそうで。
 キリストの妹が酔っぱらいの暴力父親(神様)のもとから逃げ出す為に、全人類の携帯に自分の命日を知らせるメールを自動送信し「死ぬ日を教えちゃったらこれから人類を陰湿にいたぶって遊べなくなるじゃねーか!!」というどうしようもない理由で怒り狂った父を尻目に中古のドラム型洗濯機からえんえんと続く排水パイプを通って現世のコインランドリーに逃げてくるという、既にもうどうかしちゃってる冒頭から、突っ込み無用の素晴らしいグルーブをかもしだしているとてもいい映画です。
 一番笑ったのが、命日が60年後だと知ったユーチューバーの「自殺してみたのだが動画」の底が抜けたエスカレートぶり。こういうアホなギャグにいっぱいお金かけれるって素晴らしい事です。オチも含めとてもいいです。
 本筋は、かわいい妹ちゃんが兄キリストにならって13人の使徒を見つけ出して彼らの人生の話を聞き(それを書き留めていくとタイトルの『新・新約聖書』の完成となる)全部聞き終わった時、奇跡が起こるというのだが・・・という、ボーイミーツガールあり、大人の恋あり、ゴリラと中年美女の恋ありと、見どころ満載なストーリー。
 僕ら日本人にとってはキリストに妹がいたり神が飲んだくれのDVおやじだったりというのも、面白い設定の一つとしてあまり気にせず楽しめてますが、西欧の感覚ではほんとのとこどうなんでしょうね。

 で、今気づいたんですが、冒頭のマジカルガールも主役の女の子が白血病で余命いくばくもなしということを考えれば、この3本は「死」を目前にした者たちのドラマですね。
 
 なんと期せずしての、メメント・モリ。

 しかしね、こういう不気味だったり怖かったりどうかしちゃってたりといった、一見健康に悪そうな異物こそがきっと僕らの肉体と精神に活力を与えてくれるはずなんです。

 お正月に是非借りて観てね!
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